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外園先生の

著書「フルーツクリニック」より



「外園先生のフルーツクリニック」のコーナーは、先生の長年の研究の成果を知っていただくためのものです。どうぞ、ゆっくり読んで下さい。また、皆さんの食物を通した健康にご利用下さい。

はじめに

くだもの裁判をはじめよう!

3-1

外園久芳+永田照喜治

永田: ひどい話があるんですよ、外園先生。先日、富民協会の河上編集長が農業試験場長たちの集まりに出席したときのことですが、ある試験場長のOBが「職業がら、くだものを食べざるをえないけれども、くだものは肥満や糖尿のもとだから、なるべく食べすぎないように気をつけよう」 と発言したのだそうです。 河上さんはえらく憤慨しましてね、「くだものを扱っている人間がなんたることだ」って。聞いた私もびっくりするやら、腹がたつやら二人で思わず「そういう人間が多いから、くだものがダメになるんだ」って意見が一致して、ずいぶん話しこんでしまいました。なにしろ河上さんも外園先生の「野菜・くだもの療法」の賛同者ですから。  
外園: とんでもないことですね。くだものがかわいそうですよ。くだものこそが私たちの健康を保ってくれているというのに……。最もくだもののよさをわかってなくちゃいけない試験場長さんに悪者扱いされたんじや泣くに泣けないでしょう。
永田: ほんとうに何を根拠にそういうことを言うんでしょうか。私は出張先で毎日のようにくだものを買うんです。もちろん職業意識から、各地のくだものを研究しなくては、ということもあるわけですが何より自分の体のためにです。月のほとんどが旅から旅の生活ですからやむなく外食しなくてはならず、へんなものばかり食べざるをえない。それをくだもののおかげでかろうじて救われています。一日のうち一食二食はくだものだけで済ませることもよくあります。でも私はこの数十年間、体重がまったくといっていいはど変わっていない。もちろん血楯値も正常ですしね。
外園: 永田先生のは正常以上ですよ。組織検査をしましたが、とくに胃の粘膜は、30歳代の若さです(笑)。やっぱりくだもののおかげと感謝しなければいけませんね。しかし今の世の中、いいかげんな情報がまかり通っていますから……健康ブームに乗じていろいろなダイエット本が出ているでしょう。そういう中で「くだものを食べると太る」と騒いでいるのがよくあるんですよ。それをうのみにしてしまう人が多いんでしょうね。       

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フルーツ健康法(表紙)に
外園先生の著書「フルーツクリニック」を買って読んでみようかな〜



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