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7.生き物を食べること

はなぜ甘いくだものは血糖値をあげないのでしょうか? その謎を知りたくなるのは当然です。「くだものは果糖が多いから、ブドウ糖より果糖がよいということだろう」などと推理する人も少なくないのでは=…・? たしかにそういうちがいも微妙に作用しているかもしれません。しかしそれは決定打ではないのです。私はブドウ糖とくだものの、もっと大きな、そして本質的なちがいに注目したいと思います。

ドウ糖はさまざまな化学的処理を施して抽出された、単体としての一成分です。それは何の温かみもなく、味気ないビンの中に詰められた、生命のひとカケラもない物質です。

れに対してくだものは、自然の大地と気候にはぐくまれた、数え切れないくらいさまざまな成分、栄養素が詰まった複合体。そして明らかに"生きて"いるのです。

学物質を欧むことと、「生きもの」を食べること。これは全くちがいます。その「生命の あるなし」が実験の結果を生んだと言い切ってかまわないでしょう。

は「野菜を食べよう」とか「玄米食をしよう」というよりも「生きた食べものを食べよう」と推奨しています。私の治療方法は「生き餌療法」というアダ名をつけられているくらいです。

の世の中はブドウ糖的な加工したものばかりが出回り、くだもののような「生命ある食 べもの」が追いやられがち0そこに大きな問題があり、あまたの病気(成人病)が起こる原因になっているのです。だから私はくだもの丸かじりをお勧めするわけです。

の食餌(しょくじ)療法を具体的に説明すると、「生の野菜、くだもの、全粒の穀物(玄米、玄そばなど)、生の魚を中心にし、調味料を使わない。とにかく加工したものは食べない、飲まない」というのが基本です。「同じ栄養価があれば、生きていようが死んでいようがかまわないじやないか」と思っている人もいるのでは?それがどんなに「かまわなくない」ことかを、これからお話していくことにしましょう。


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